「ほっ」と。キャンペーン

<   2013年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

百年の場

d0181344_1235957.jpg

百年前の空という展覧会を、友人と見に行く。
白い空間に、3人の画家がひとり1点、で思い切りよく3点の絵。それをみる。
それぞれ、浮かびあがるように伝わってくるものを感じるままに、みつめる。
この、スケッチがあるんですよ。と、ギャラリーの方に教わって
隣の部屋の扉をあけると、百年前の画家の絵に対峙して、あらたな絵を
つくり出すという行為の、意味が、あきらかになる。
絵を受容して、いったん自分の内部で分解して、つくる。
そのプロセスに、感動する。

5階にあるそのギャラリーの窓から、向かいの家が見おろせる。
古い家の周りで職人が、丸太で足場を組み始めている。
地上におりたぼくらはその家の前に立つ。
ギャラリーに入る時には気に留めなかった。家は取り壊されるのだ。

まわりは植木鉢やプランターの植栽に囲まれ
蔦が絡まってモミジや竹やいろいろな木が生い茂るここは
長い年月、寿司屋だった家屋だ。
とはいっても、僕は店に足を踏み入れたことはない。
もともと朽ちた風情だったこの店で、大阪寿司を味わうのはどんなだったろう。
近いうち切り捨てられる運命にある蔦の葉の、生き生きとした緑を見て思う。
建屋はそのつど建て替えられながら続いただろう、大正創業のここも
百年の時をみてきた家なのだ。


*  *  *  *  *

worldmaking ”100年前の空”は7/27まで開催中だそうです。
大阪市西区京町堀1-13-2 藤原ビル5F
2kw gallery
http://www.2kwgallery.com/2kwGal_crrnt.html
[PR]

by ichirographics | 2013-07-24 12:36 | 記憶

和のデザイン

d0181344_14104530.jpg

僕のポスター作品も掲載されたデザイン書
「和のデザイン 美しいレイアウトのしくみ」が完成しました、と
出版社から一冊、送っていただきました。

--- 本書は近年制作されてきた美しい和のグラフィックデザイン作品を収集し、
制作者の方々のコメントをもとに解説した資料集です。
          ---「はじめに」より転載

和のデザイン、とはあります。でも、
僕の作品が載っていることからも明らかなように
いわゆるほんとうの和のデザイン、つまり
伝統の世界に綿々と受け継がれてきた昔ながらの意匠や色彩としての
デザイン資料集、ではないことがわかります。

ほんとうの和、という語弊あるいいかたをしましたが
じゃあ、載っているのはまがいモノ?・・・というと全然そうではなくて
ひとつひとつの作品から浮かびあがってくるのは
いま、本当に、生きる「和」の姿。

不変のものとして無菌のガラスケースに保存された和の名品ではなく
時代の空気にさらされ、変化しながらも生き延びる和の姿です。
そのままでは硬直化して、途絶えてしまう伝統に、息を吹き込む。
デザイナーたちの意気込みと、手もとが、見えてきます。

和のテイスト、といっても万能の和風ふりかけのようなものはないので
デザイナーはみんな、伝統と現代のあわいで、必死でもがいていて。
デザインという行為を通して、和の伝統に立ち向かっている。
その中から新しい和のデザインが、生まれていくんだと、思います。
大げさな言い方かもしれないけど。

でもこれは、和、日本、に限らず
どこの国や地域でもおなじだろう、とも思います。


*  *  *  *  *


そんな日本のデザイナー達の取り組みが、ポイントをたてて紹介されて
巻末には伝統色、かさね色目や文様のコンパクトな資料集がついていて、
デザイナーじゃなくても面白いかも。
僕も早速、商学部にかよう娘に一冊、購入しました。

「和のデザイン 美しいレイアウトのしくみ」
グラフィック社編集部・編
2013年7月 グラフィック社発行
B5変型判 並製 総192頁 定価:本体2,500円(税別)


上の写真は、僕の作品が紹介されているページ。
下は、届いて封を開けたときに撮った写真。

d0181344_14124338.jpg

[PR]

by ichirographics | 2013-07-22 14:29 | 伝える

アジアの香り

d0181344_14251945.jpg

身内のたのしい来訪。
サイゴンランチはボリュームたっぷりで、
でもじつは切羽つまった午後。
濃いコーヒーがたらーり、たらーり、落ちるのを
お腹いっぱいで眺めます。
眠く・・なる・・・やばいかも!

このあと、コーヒーのあまりの甘さにアタマの奥で
遠くの星が爆発、きらめいて、
フライヤーが、出来た!

おそるべし?アジアンパワー。
[PR]

by ichirographics | 2013-07-18 14:26 | 身体感覚

クリエイターEXPO、参加してきました!

d0181344_283446.jpg


7/3(水)~5(金)、参加していたクリエイターEXPO東京が終了しました。
僕にとっては前日の設営に東京入りして
会期終了の翌日までのほぼ一週間、
このために堀江の事務所を空けたことになりますが
久しぶりに東京の空気を吸うのは良いもんでした。

東京ブックフェアを主体に電子出版EXPO、プロダクションEXPOなどと
同時開催されていたクリエイターEXPO東京の、
沢山のブースの中から僕のブースを選んで、
あるいはたまたま、お越しになった沢山の皆様、
本当にありがとうございました!心から感謝いたします。

見ず知らずの、多数のお客さんを前にして
いったいどんなことができるのか、どういうことになるのか
さっぱり予測がつかず不安もありましたが、
ふだんのままの考えに沿ったプレゼンテーションを展開し
exposeの文字どおり自分を曝すことで得られる反応から
自分の可能性を(まだ、いけそう!)感じることができたのは
いいことでした。

そして三日間、ともに過ごした近くのブースのデザイナーの方々。
僕ひとりでなくみんなと一緒にこのどきどきを乗り切ることができた、
という実感がありました。
みなさんそれぞれの分野において、驚くほどすばらしい仕事をされていて
本当にすぐれたデザイナーで、でも本当に気さくな、
息子への東京土産(笑)を一緒に考えてくれたり、いい方ばかりで
僕はもう、勝手に仲間、と呼ばせてもらいます(笑)。

最終日6時、蛍の光が流れて、思わずお疲れさん!と声をかけあうと
あちこちから拍手もきこえます。
早く片づけ終わったひとから別れを言い、握手をかわします。
パネルを剥ぎ取り、展示した作品資料をもとどおり梱包するのは
予測通り時間のかかることで、気がつけばブースのブロックは僕ひとり。
一番乗りして、去るのは最後、
...the first to come and the last to leave...
という、ジャクソン・ブラウンの昔の歌の文句みたいだな、と思いながら
がらんとしてゆく会場で荷物と格闘していました。

空調は切れて、解体チームの、イスをたたむ音、カートを転がす音や
ときおり怒号が飛び交う中、汗は止まらず、
でも、三日間で出会った人たちの顔が、目が、次から次へと浮かび
手応えの充実感が、疲労したからだにしみわたります。

そこへ段ボール箱をふたつ、かかえたひとが
あっ、まだおられたんですね!
彼女は僕のブースのちょうど裏側で、おなじ壁面を背に頑張っていた
北海道から参加のイラストレイター。
楽しかったね、とうなづきあい、どんな感触だった?ときくと
「どうしよう、きいた話がみんな動くと、えらいことになる!」
「僕も!」
さあどうなるでしょうか。それはこれからのこと。

翌日。
一日多く開催される国際ブックフェア最終日をゆっくり見ようと
こんどは客として、東京ビッグサイトを訪れました。
業者だけでなく一般客が入場できる二日目、土曜日とあって
ブックフェアはさすがに混雑していました。
僕はクリエイターEXPOの会期中はちゃんと見ることのできなかった
ことしのブックフェアのテーマ・日韓交流の展示を見て回りました。
ハングル文字の美しい出版物をひとつひとつ、手にとって見ます。
韓国の出版文化の最良の部分なんだろうなあ、と感じたり
とにかく近いのに、ほとんど知らない本の世界。

あるブースの、一連の本、写真を主体にした本の姿にひかれました。
お粥だったり、ガーデニングだったり、テーマごとに一冊の
たぶんシリーズのそれぞれが素敵で、とりわけ
ナムル料理の本に、写真に、レイアウトに、目を奪われます。
あんまり素敵で、美しい本ですね。とそこにおられた方に声をかけると
ありがとうございます。と、話をするうちに、彼女自身が、その本の
ブックデザインを手掛けた本人であることがわかります。
JIGYUNGというその出版社で、彼女は日本語を話せるという理由で
営業職でないのに出張することになったと。
一冊一冊、内容と、作ったときの話を聞かせてくれます。
まだ若い彼女は、日本語のデザインを勉強して、
将来は日本でも仕事をしたいとのこと。
日本に来て、デザインの現場の人と話せたのは初めてです、と
喜ばれると、ぜんぜん日本の現場を代表するわけでないけど、
なんだか僕もうれしくて、彼女に、
昨日まで、そこに、たくさん素敵なデザイン仲間がいたんですよ。
と言ったのでした。

素敵な出会いがまた、ひとつ。
[PR]

by ichirographics | 2013-07-08 02:15 | つながる

クリエイター EXPOへ


いよいよです。

7/3(水)から5(金)の3日間、東京ビッグサイトでの
クリエイター EXPO 東京
http://www.creator-expo.jp/
ぼくのブースはD-60
デザイナーゾーンです。

行ってきます!
[PR]

by ichirographics | 2013-07-01 21:34 | 伝える