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来たっ!

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入射、反射、ばちーん!
跳ねかえり、ばちばちーん!
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by ichirographics | 2012-07-24 15:22 | 視覚

カメラの不在

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デジカメのディスプレイにできた染みがだんだん拡がって
大きくなるにつれはっきりと円形の黒点となった。

黒い太陽。
といえばマンディアルグの二冊の本をあわせたよう
視界に浮かぶ非存在だ

とかいってる間に(日蝕の日もこれがあった)
その黒い太陽はますます大きくなって
構図をみるにも本当に不便になってきた。

この染みは確かおととしと同じ、
信州から帰ったら、やはり修理に出そうと思っていたら
今度はかばんの底でレンズが突き出たままになっているのを発見、
レンズがひっこんでくれない。
きっと何かで圧迫されてボタンが入ったままになったのだろう。

ごめんよ。精密機器なのにいつも、ひどい扱いをして。ボロボロだね。

で、いまキャノンに出張中。休暇中というべきか。

4.6-17.3mm。は35mmフィルムでいうと28-105mm。
マクロ撮影3~60cm。質量 約155g。
そこを、つまりほとんどすべてを、気に入ってるIXY。
いくつもグラフィックの元となった写真を撮影した、ぼくのIXY。

週明けに、帰ってくるのです。
待ってるよ。



・・・なので、このところ撮っているのはケータイ。
この写真も。

カメラと、カメラが見た光景だ。
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by ichirographics | 2012-07-15 01:17 | 視覚

お茶とハンケチーフ

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神戸からの帰り、摂津本山で途中下車。
鬱陶しい空気の中 一日(ひとひ)でいただくお茶の
芳香だけが残る湯呑みを聞香杯にして いつまでもかぐ。

まるい空が秋みたいに澄んで鳥たちが円をえがく
アジサイがひらいて盛りあがる
日傘ぐるぐるの 夏ハンケチーフがときおりはためく。

これはどうしたって もう有香里さんの世界。

ときおりしめった風が木のカウンターを通り抜ける。

行けました。行ってきましたよ。
有果里さんのいる日ではなかったけど。でも行って、行けてよかった
またゆっくり息をすることが、できた。



有果里個展 ハンケチーフ
僕のかいた記事  http://iwgraphics.exblog.jp/16199734/
15日、日曜まで。
写真は、ハンケチーフではなく、一日(ひとひ)のフロアでもなく、
「摂津本山」あるいは「岡本」です。
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by ichirographics | 2012-07-13 03:19 | 展覧会

ミッシェル・ラッセルの思い切ったしごと

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小雨の午後。友人と、昼食のついでに足をのばして、
それぞれ二人とも気になっていた木版画展を見に行くことにした。
作家はミッシェル・ラッセル。フランスの人。

入口ちかくにあったいくつかは、リノカットの小品。
それより大きな、あとほとんどは木版画。板目だ。
ざく、ざく、と彫って、あと
ていねいに、でもサッと刷りあげた、ように見える。
人物の腕や脚の筋肉を表現する線が、そのまま
生い茂る木立や、物思いにふける女性の頬の陰影になる。
気まぐれな描線に囲われた、あるいは線の不在で開け放たれた白と、
思い切った黒のベタ面の対比。
彫り込まれた衣服の模様の細かさ、影の背景に沈んだ人物の暗示、
とは対照的に、男の読む朝刊の、無造作にでかいMATINの文字。

軽妙にして、でもとても大胆なしごとだ、と思う。

友人は刷り師なので、技法を説明してくれる。
・・・一枚しかない版を、刷って行くごとに、また彫って行く。また刷る。
とても計算の要る仕事なんだよ。

僕たちがひととおり見たあと、しばらくして作家本人が、あらわれる。
何度めかの来日で、さっきまで大阪城を見てきたそうだ。
ファイルしてある過去の作品を、いちいちめくりながら解説してくれる。

鮮やかな、最近のとはまたちがう、強い構成の作品がある。
「これはちょっとだめなんだ。インクの油が、多すぎたんだ」そうなの?
「ほら、この線のふちに油が滲み出てるだろう」ほんとだ。
だけどこれもまた、良いんじゃないかと思う。で、そう言う。「そうかい?」

椅子に座ってオレンジをむく女のひとの、小さな版画がある。
切り出されるオレンジの皮が、女のひとの衣服に溶け込んでいる。
窓の外には雪が降っている。冬で、部屋の片隅にツリーがみえる。
クリスマスの時期だ。この女のひとは皮をむいていて、祈っている。

「オレンジは自分で食べるのではなく、だれかに贈るものなんだ」

むかれていく皮は彼女に属す。ゆたかな果実は、贈られるものだ。
むくという行為が、祈りになっている。
足もとの、短い曲線を紡ぐような木目の床から浮かびあがる
彼女のゆったりとした衣服は、白い。暗い窓の外の雪のように、白い。
これは・・・小さいけどリノカット?
「そうだ。いや違う。木版画だ。そうなのか?どっちだったろう
 すまない、判らない。いや木版画だ」

絵にも、ユーモアが、ときどき教訓も、あって、
滲み出ているのは本人の人柄だ。
カート・ヴォネガットが、会ったことはないけど、
こんな人だったかもしれない。
・・・思いやりは、勝つ。そんな言葉が浮かぶ。

絵にはそれぞれの物語がある。小説のように。
同じ板目木版で、都市の憂愁を彫りおこしたFrans Masereelを
思い出した。そのことを言う。
「ベルギーのひとだね。そうだね、だけど僕は、
日本の昔の木版画から、たくさん影響をうけてるんだよ」
浮世絵、北斎。フランスの美術家がどれだけ、日本からの
影響をうけているか、話してくれる。
たしかに軽妙洒脱。極端なデフォルメも、そう。
マゼレールにあったような憂鬱と苦悩は、たしかに彼の、
少なくとも今の絵にはない。いや・・・あるだろう、それは自然に。
でも、すくない。

少女時代の姉をえがいた版画がある。こちらをみつめて
光のなかに立っている少女の表現はリアルで、心を打つ。
誇張もないミッシェル・ラッセルの絵。
ただ少女の足元にいる、羊だか犬だかの存在が・・・妙だ。

このあと作家をまじえた製本のワークショップがあるという。
面白そう。友人は参加していく、という。
僕はもう事務所に戻らないといけない。残念。
だけど雨のなかの帰途、ぼくは充たされている。
ちょっと足をのばして、大胆なしごとにふれて。


展覧会は、はじまったばかり。


Michel Lasserre Solo Exhibition
ミッシェル・ラッセル版画展

2012年7月3日(火)~7月14日(土) 
火~金  12:30~19:30     
土・日  12:30~18:00 
(最終 ~16:00)
*7月9日(月)休み

ギャラリー びー玉
〒530-0038 大阪市北区紅梅町2-6 昭和ビル206号室
電話06-6881-2818
http://www2.odn.ne.jp/bi-damas/
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by ichirographics | 2012-07-06 02:52 | 展覧会

小さなものに

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見入っていると

小さなものの世界へ すうっと入っていくよう

すると 自分のなかの隙間に

なにかが すうっと沁みてきて

自分はその小さな世界のなかに浮かんでいる
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by ichirographics | 2012-07-05 11:48 | 身体感覚