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ハンケチーフ

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「さらしにもよう」が五月、
そのまえの「えどりのきれ」は今年の二月。
そして七月。
一日から、有果里さんの個展がはじまります。

勤勉、といってしまうくらいのペース。勤勉、はへんか。
とにかく、どんどん描く、なにかを放っている人をみるのは
生まれたばかりの絵をみるのはうれしいのです。

こんどの個展は、ハンケチーフ。
案内はがきには、


ハンケチーフに

夏の空色もよう


とあって、
ああ、すでに有果里さんの世界。

展示は神戸・東灘の日本茶カフェ 一日(ひとひ) で。
ひとひサイトの「ショップ」に地図がありますが
JR摂津本山か、あるいは阪急岡本からでも数分のようです。

僕は友人と連れ立って見にいこうか
といって、とくに会期前半は動きがとれなさそう・・・
でも、行きます。
そりゃあ、行きます。
たのしみです。


*  *  *  *  *

有果里個展
ハンケチーフ


  ハンケチーフに

  夏の空色もよう


2012/7/1(日)~15(日)
11:30-22:00

日本茶カフェ 一日(ひとひ)
〒658-0003 神戸市東灘区本山北町3-6-10 メープル岡本2階 
078-453-3637

*  *  *  *  *

有果里さんのブログ http://yukari515.exblog.jp/
日本茶カフェ 一日(ひとひ) http://hitohi.jp/

有果里さんの展覧会について僕が書いた記事:
さらしにもよう のとき http://iwgraphics.exblog.jp/15959231/ と、
              http://iwgraphics.exblog.jp/15845783/
えどりのきれ のとき http://iwgraphics.exblog.jp/15406483/
うつつ のとき http://iwgraphics.exblog.jp/12836954/

在廊予定は有果里さんのブログをご確認ください、とのこと。

写真で、案内状の下にあるのは
「さらしにもよう」のとき会場で買った、もよう紙。
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by ichirographics | 2012-06-30 17:43 | 展覧会

ボートの三人の行方

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瀬戸際に立って、世界の涯てをのぞきこむ。
おい、おい、おい、と軽便屋のおかみさんが声をかけ、
三人はボートに乗り込み、夜の中をこぎだした。

こわれかけた物語の、サウンドトラックは
Hedningarna/Veli と、
Kanran/Så Segla VI Ut!

るう、るう・・・

と、僕が北国からもどってくると
瀬戸際はすっかり、埋められていたよ。

ボートの三人の行方はしれず。
世界の涯てはどこへいった?
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by ichirographics | 2012-06-29 23:39 | 照応

初夏の予感、北国の地図

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ノルウェー海に三本マストのヴァイキング船。
その先にはウロコのある古代のクジラが潮を吹く。

右隅には
DENMARK
SWEDEN
NORWAY
FINLAND
と、北国の名まえ。

その下に画家の落款つきで。

サーラ、ウップサーラ、レトヴィク、と地名がかかれた
このノルディック・ワールドの
中心に立っているのは、メイポール。


長野県信濃美術館 東山魁夷館
「初夏の予感」でみた
リトグラフの地図がすてきで
思い出に、描きとめてきました。
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by ichirographics | 2012-06-28 12:32 | 展覧会

北欧のひかり 暮らしの中のたのしみ

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難波神社裏の古本屋の店先、
300円本の棚の、積み上げた中から、見つけた。
カール・ラーションの画集。
こまかい砂ぼこりでざらざらの一冊。
お、掘り出しものですね、と店主が
クラフト紙の手提げ袋に入れてくれます。

Carl Larsson (1853-1919, Sweden).

この画集の冒頭にある、早い時期の水彩画は
微妙な光の表現がうつくしく、事物の思い切った抽出の仕方は
水墨画や、あるいは時代はひとつ、場所は大きくちがうけれど、
アンドリュー・ワイエスを思わせるものがあります。
ただ、風景を描いていても
この人の興味は、「ひと」に向かっていることが感じとれます。

物語が、まだ予感のようなものとしてあります。
絵が、事物の輪郭としての、黒い描線を獲得するまでは。

描線は、くらしのなかにある確かさとして、絵のなかにあります。
あるいは物語を紡ぐものとして。
いまの日本のアニメにもつうじる、チャーミングな描線にふちどられた
その内側には、やわらかな光のうつろいが、息づいています。
カール・ラーションの世界です。

郊外の、ひとびとの日常生活があります。
自分の家族も、継続して描いたのでしょうか、
三歳くらいの、たぶん自分の娘を、肩車した自画像があります。
暮らしの中のたのしみ。幸せ。
それが大仰でなく、淡い自然光のなかで
(低い位置で白くかがやく太陽!)描かれています。
そんな身近なものの大切さを、思います。

僕はこのひとの絵のプリントされたコースターを持っていて、
それは数年前、スウェーデンのダーラナにすむ
カリーナさんとマリアさん(デュオとしてのCDは一枚だけ)が
演奏のため来日したとき、
会場でのお楽しみ会だったかで当たってもらったもの、
このコースターの絵の作者はスウェーデンの、国民的画家なんですよ、
とそのとき教えてもらって、Larssonを知ったのでした。

マリア&カリーナ。
暮らしのなかに伝わるうたや、ポルスカなどのダンス曲を
ふたつのフィドルでいきいきと、紡ぎ出す、奇跡のような演奏。
ちょうど年末の時期で、クリスマスの、日本では質素にさえ思える、
たのしみについて、話してくれました。
いまも、きらきら光る、音楽の記憶・・・。

そのときから使っている、コースターの絵が、画集にもありました。

埃をていねいに拭きとって、ページをめくりました。

掘り出しものです。





colombo 南船場の古本と雑貨の店 http://www.colombo.jp/
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by ichirographics | 2012-06-15 00:59 | 視覚

思い立って

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夕方にふと、今なら。と思いたって事務所を飛び出た。
京阪の車窓から見る、川岸の番小屋。土堤のうねり。水面を走る鳥。
これは旅行だな、と思う。
京都・二条城からあるいて下立売通り、食堂そ・ら
有果里個展「さらしにもよう」最終日。

再生された、でももとは古い家。
住まいの息づきとかげりになじんだ作品たちのたたずまい。
そして見るものとの距離が、とても近いのを感じる。

さらしの生地目にひっかかる描線。にじむかたちを見つめる。
絵を描くということ。描いた絵が生きるということをおもう。

絵が人と、場と、かかわって、
もちろん値段がついて、人の手にわたり、
愛でられ、あるいは使われる。

そのことへのとまどいも感じながら、でも
たしかに作家としての道を、歩きはじめている
有果里さんをみました。
ピンクの着物姿が、同じ色調に染まったさらしとふすまの背景に
自身が一体となって溶け込んでました。
有果里さんの世界が、拡がっていく。
来て、見て、僕のあたまの中にもまた、世界は深まって。
窓辺にふわり、ゆれるかたちがすてきだった。

狭い通りから大通りに出ると、光につづいて音が、押し寄せる。
しまった、もうちょっと細い道を行くんだった、と思いながら
方角の見当をつけて、ただ歩く。
一昨年の秋、僕らがグループ展で過ごしたあたりを過ぎて、四条烏丸。
ハープを弾くともだちに教えてもらったありの文庫。
最初上がった服部ビルは4Fまでで、いったん降りて向かってその左側、
1Fが焼肉屋の服部ビルを5Fまで上がって、到着。
出していただいた(ありがとうございます)冷茶で、本当にひといき。
まだ脚ががくがくするまま見て、長谷川四郎をみつけて、買うことに。
(「文学書は若い人にはあまり人気ないので有難いです」といわれる。
若くないのはたしか)
小さいけれど、ここはまた来たい、と思えるとてもいい古本屋。
いくつか、欲しい本をまたの機会に残して、でももう一冊、
欲しかった作家の日記を買ったので、隣のアイリッシュ・パブで一杯、は
やめにして(ひとりだし)、阪急で帰途に。

* * * 

行きたい場所へすぐ行けるどこでもドアがあったら、良いかもしれないな。
でもとちゅうが、やっぱり、面白い。
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by ichirographics | 2012-06-01 03:03 | 空間