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綿々と

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天満橋。高名なイラストレーター、KN氏のアトリエに伺う。
用件をすませたあと、クロッキーの話に。
現場で、いつでもまっすぐ対象に向き合う「真剣勝負やで」。
それは理論で、修練で、はじまり。
僕がふだん、描くことから遠ざかっていて、そこが痛い。
多彩な画業の中心に、いつでもクロッキーがある、と。
画帖をいくつも、見せていただく。線の息づかい。
修練とだけいうと片手落ちだ。生命がほとばしる、至福がある。
「50年以上前から、ずうっと描き続けてるんやで」
大先輩に、刺激を受けないわけがない。

沢山のものを得た思いで辞去、近くの今泉版画工房へ。

いつも熱心に、ほんとうに熱心に働く今泉さんの周りにはいつも若い作家たちが。
今日、岩谷さんと河田さん、ふたりともシルクスクリーン版画の制作だ。
河田さん、夜勤もある変則シフトの合間にいまだっ、と絵を描くんだって。
たのしい個展の葉書をいただいた。
(写真の葉書です。左はケーキ。何だかわかりにくい写真で申し訳ない)

河田潤一展
4.29(金)~5.29(日)11:30~22:00(日曜は13:00~21:00)
*GW5.1~5休業、月曜・第一土曜・第一日曜定休。
会場:リトル・ガネーシュ(カレーとチャイのお店だそう)
http://lganesh.exblog.jp/
西宮市江上町6-5(阪神西宮駅から札場筋を北へ、JR線路をくぐってすぐ、
ラーメンどんを右折2ブロック目)

岩谷さんにはムカデの絵の名刺をもらいびっくり。
小休止の時間にあたったのだか、お茶と、おいしいケーキをいただく。

工房からさらに少し南下、知り合いのプランナーの事務所へ。
新しい事務所はインテリアの色調もととのい、片付くのがたのしみ。
データを渡し、本や映画、メディアをめぐるいろんな話。いろんな確認。発見。

今日の午後はめずらしく人との話がつづいて、楽しく、事務所に戻ると日暮れ。

連絡が。一件はけさ送った原稿の修整、要すぐ。
もう一件は来週火曜出しの予定が変更、前倒しで明日出しに。えっ
その影響でいろいろ前倒しになり
今日はJagdaデザインカフェの日なのが、そのあとのリアルカフェも、行けず。

と、だけど、得たものが多いので、とほほとは思わない。
よくある連休前の午後。ではなく今日しかない特別な天満橋の午後。
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by ichirographics | 2011-04-27 02:34 | つながる

色鉛筆画展、福山で

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妻の渡辺美香子の色鉛筆画展が、20日から始まりました。
広島・福山天満屋での開催です。

先週までの大阪・上本町近鉄個展の後に描いた
最新作も含んだ新作、近作中心での展示。
どうぞお気軽に、お越しください。

本人は土日に在廊します。

・・・・・・・・・

~色エンピツで描く心やすらぐ世界~
渡辺美香子 色鉛筆画展

2011/4/20(水)~26(火)
10:00~19:00 (最終日のみ16:00まで) 
広島 天満屋福山店 6階アートギャラリー
http://www.tenmaya.co.jp/fukuyama/

4/23(土)24(日)11:00~18:00在廊

・・・・・・・・・

渡辺美香子ブログ http://ameblo.jp/immk709/
渡辺美香子の世界 http://www.eonet.ne.jp/~mikakoworld/index.html

画像の作品は「やすらぎのひととき」 F10変形の色鉛筆画です。
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by ichirographics | 2011-04-21 16:15 | 展覧会

憂愁

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四ツ橋線の西梅田から阪急にむかう途中、
たまたま乗ったエスカレータで、新しい大阪駅の跨線通路を通り
北側にぽっかりあいた空間から、建築中のビルのクレーンと
ひろがる街を、知らないアングルからみた。

おおきな透視図のなかのちっぽけな点景のひとりとなって、
携帯カメラを持ったほかの人物たちと同じように、眼前の光景に向けてシャッターを切った。

あたらしい都市の憂愁を共有する通過者どうしの
つながりか。
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by ichirographics | 2011-04-13 12:17 | 空間

絆プロジェクトに参加

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震災からの復興を、デザイナーなりに応援したい。

全国のグラフィックデザイナーのネットワークの有志から、
日本の復興に向けてメッセージムービーをつくろうという声があがりました。
僕は声に応えて、メッセージ作品を制作、プロジェクトに参加しました。

きょう、東日本大震災 復興応援 絆プロジェクト 公式サイト
『KIZUNA-JAPAN』公開です。
http://www.kizuna-japan.com/

安全な場所にいて、デザインに、はたして何ができるというのか。
考えました。正解は、ないのかもしれない。
気持ちをつきつめて、一枚にこめました。
ただ、心を、生を、つなげることに役立つ手立てになれば。と願います。

各人それぞれが思いをつきつめてつくったメッセージが、
ひとつにつながったムービーです。
沢山のひとに、見ていただきたいです。
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by ichirographics | 2011-04-11 11:20 | つながる

湯に舞う

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・・・完全にひろがるまで、見ててよ。

花弁を、子どもらが何度も、何度も湯のなかに沈めます。
最初じわーっと、拡がりきったと思うとさらにふわあっと、
うすくひろがる花びらが湯に透けて。

お茶とはいうけれど昆布風味の、ほんのり梅酢がきいた
あっさりとおいしい桜茶。

ピアニストのゆかさんから
今年もいただいて、
花びらの water dance
たのしませていただきます。
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by ichirographics | 2011-04-10 17:53 | 視覚

交流

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「アートブリッジ/ケベック美術家交流展」が始まり、
そのオープニング・パーティがありました。

僕は今回の案内状を作ったので、事前にメールで送られてくる資料を見ていたのですが、
ジャンルが様々なこともあるのですが、各々のアートの世界の掘り下げ方が、独自に思えて
似たものが日本にないし、とにかく画像でみても正直よくわからない。
じっさい見てみないとね、と思ってました。

キュレイターのアニーと一緒に、5人のアーティストたち。
いま、はるばるカナダ・ケベックから、来てくれたおかげで、じかに接することができます。
その作品と、その人間と。

着古したTシャツなどの綿素材のパルプから8フィート長の紙を漉き、
その紙の円柱群を立ててできた「紙の森」の中で踊るミシェル。
「森を伐採して紙はつくられる。僕は再生パルプから森をつくるんだ」

カートゥーニストでグラフィック・ノヴェルを描くセドリックは、同時に
彼の絵から抜け出したような、活き活きとした彫刻も制作する。

フランス語をいっぱい書きつけた長い紙がギャラリーの天井から吊るしてある。
ジレは詩人。
「言葉は、風景とおなじで自分の土地と結びついている。世界のどこにいても
僕の心はケベックに戻っていく。例えば僕にとって川という言葉は、
特定の川幅や色の、故郷の川と結びついている。君の川は?」

インスタレーションの作家、クロードは詩を朗誦してくれた。
どうやらそれはアルテュール・ランボーだ。

うすうす感じていたけど「美術家」交流展という枠からかるく、出てるんだ。

日本側の作家のかたは、どないしよう、すごいわ。わし等の作品と、レベルが違うで…
と素直な驚きを。でもこれがいい。ぶつかってこそ、交流。
ギャップがあって、違いがあって。

ふたりから作品集をいただいたので、僕は…何か無かったっけと、バッグの中を探って
たまたまあった仕事の刷り上がりと、ポスターイメージのプリントアウト、
(何か訳のわからない色々を、僕は持ち歩いてる)そんなものを、とにかく見せる。
ちゃんとポートフォリオの簡単なのでも作っておかないとなあ。

アイリッシュ・ミュージックをやる「濁音」が来てくれて
クロードはリールに合わせて踊り出す。ステップの、軽やかなこと!
ミシェルが、何で日本の君らが、ケルト音楽なんだ?、と。
さっそく突っ込んでる。えっと私にとって…
心地良いので…なんて言ってもそりゃ納得してくれない。
いいぞ、いいぞ。そこだ。

とにかく、やって、ぶつからないと、はじまらない。
どんどんぶつかれ!


* * * * *


写真は、もらった作品集と、案内状。

「アートブリッジ/ケベック美術家交流展」は、4/20(水)まで、
堺市・ギャラリーいろはに(ケベック側会場)と、
その近くの奥野晴明堂ホール(日本・アートブリッジ側)で。

ギャラリーいろはに http://www.tcn.zaq.ne.jp/art/irohani/
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by ichirographics | 2011-04-09 18:10 | 展覧会

色鉛筆画展、上本町で

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そもそもの最初は、シルクスクリーン版画をつくるための原画として描いていた色鉛筆画。
描きつづけているうちに独特の世界がすこしずつ、ひろがって。
専門的に絵を習得したわけではないので、はたしてつとまるのか・・・と
声がかかった最初はためらっていた色鉛筆画の教室も、この四月でまる2年。
教室に来られる生徒さんは、動機はいろいろでしょうが、
専門的な修練というよりは、描くこと、そういう時間を過ごすことに
楽しみを見出しておられる方が多いようです。
まだまだ先生としては新米、いろいろ、発見があったり、悩んだり、しながらの日々。
・・・と、僕ではなく、妻の話です。

渡辺美香子の個展が、4月7日(木)から7日間、
大阪・上本町の近鉄百貨店で開催されます。
近作の色鉛筆原画約30点とデジタル版画8点の展示販売です。
お近くのかた、あるいは乗り換えなど上本町を通過されるかた、
お気軽にお立ち寄りください。

* * * * *

~色エンピツで描く心やすらぐ世界~
渡辺美香子 色鉛筆画展

10:00~19:00 (最終日のみ17:00まで)
大阪 近鉄上本町店 6階美術画廊
http://www.d-kintetsu.co.jp/store/uehonmachi/index.html
4/9(土)10(日)13:00~17:00在廊

渡辺美香子ブログ http://ameblo.jp/immk709/
渡辺美香子の世界 http://www.eonet.ne.jp/~mikakoworld/index.html

画像の作品は「水辺の彩り」 P6の色鉛筆画です。
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by ichirographics | 2011-04-06 12:58 | 展覧会

めぐる

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息子と、久しぶりに実家に行った。

まだ三分かなあ。
・・・今度の土日でしょう。
・・・その次でもちょうどいいんちがう?

何ということのない会話。
でも、花見ができるのはいいこと。
花をめでることができるのは貴重なこと。
毎年そう思う。
またこの季節がめぐってくる。
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by ichirographics | 2011-04-04 23:26 | 視覚

颯々とさやいで

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箱からとりだすとグラシン紙に包まれた布表紙の本。
何の変てつもない、といえば本当にふつうの
でもいま手に取るとそれが貴重に思えるふつうの本のすがた。

「言の葉さやげ*茨木のり子」(1975年 花神社)

著者自装。
若草色の布表紙に、見返しのひわ色がほんのりみどりに相まって、
花布も本文と同系のクリーム色との調和は
書名のもととなった古事記の

木の葉さやぎぬ 風ふかむとす

というイメージを受けとめる自然な設計だとおもう。

母親が話した東北弁への思いをつづった文章からはじまる
詩人の短文集は、ことばへのまっすぐな、
でもやさしい目線がいたるところに感じられる。

1975年発行といえば、僕のもっている同じ頃の布貼り上製本が、
変質した糊の茶色が浮き出し、
見返しもひきつれをおこしているのがあることと比べると、
これはいま工場から上がってきたと同じ。
よく丁寧に作られているということなのだろう。

「…最初から意義があり、神聖な仕事なんてものは一つたりとも思いつかない。…
…しかし一つの仕事を選び生涯を賭けたとき、…否定しがたく人間の仕事としか言いようのないものにぶつかることがある。それが何であれ、人の仕事、職業というものに価値を見、打たれる…」
これは谷川俊太郎の詩について書かれた文章から抜き出したもの。
人間の仕事。そう言える仕事を、すこしでも出来ているか。読んで、自問する。
やさしいけど、てごわい本。

あとがきに
「…ことばの悪葉、良葉ふくめて、もっともっと溌剌と、颯々とさやいでほしい」
という一節があって、僕は颯々ということばを知らなかった。
漢和辞典で引いてみると、「さつさつ 風のふきすぎる音」とあった。


風のなかで、詩人のことばとおなじように
しゃんと、立っている本。
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by ichirographics | 2011-04-02 17:56 |