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今年の荷物

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今週で、2010年も終わり
今年やることは一応ぜんぶ、やって。

古いカレンダーを外して 新しいのにかけかえる前に
何か残してるものはないかな。

し忘れたことはもう、ないかな。



忘れものは、ないですか?
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by ichirographics | 2010-12-27 10:54 | 照応

日本タイポグラフィ年鑑2011に入選

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nature/culture の4作品が、日本タイポグラフィ協会の
日本タイポグラフィ年鑑2011に入選したという通知が来ました。
「研究・実験・その他」カテゴリーでの入選です。

このnature/cultureというのは、
JAGDAのイントラネット上での展覧会のために発想・制作し、
その後の京都・富小路三条 GALERIE H2Oでのリアルな展覧会
「或るグラフィック展」での展示に展開(変奏?)していった作品です。

ギャラリーでの、小石や和紙短冊の貼り付けはあの時の愉しみのまま
(面白かった!)、保存しているのですが、
表現を平面のグラフィックに環元し、さらにコンセプトイメージを1点追加、
4点の組み作品としてつくりなおして、それを出品したのでした。

エントリーの説明には、こんなことを書きました。
「自然に対する人間の営み=文化を見つめ、自然との共生を見直す試みです。
4つのグラフィックからなり、01は全体のコンセプトを表現、
続く3枚はそれぞれ街・道・花をテーマに展開したものです。
侵食され自然と同化していく文明・文化の姿に和歌を対置、
自然の中の人間の、昔から変わらぬ思いとを表現しています。
これは人間の旅で、旅の終わりに、
コンクリートの壁に落ちた葉影に安らぎを見出すのです。

作中に使用した和歌の、作者は順に
喜撰法師(古今集・905年)、
和泉式部(拾遺和歌集・1342年)、
永福門院(1271-1342年・玉葉集)」


思えば、暑かった今年の夏から秋にかけて、夢中でつくったイメージ。
何だかジャンルはわからないけど、出来たもの。何か、です。

それが、外に出て行ってます。
タイポグラフィ年鑑。初めてのことです。うれしいです。
買わないと。いくらかな。いやその前にデータ送らないと。本ができないか。
ちょっと気があわててます。


ことしは初めてやったこと、が多い気がします。
やったことは、外へ出て、何らかのかたちで、還ってくる。
やらないと、はじまらない。

続けていきたいです。
あたらしい一歩、一歩。


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by ichirographics | 2010-12-20 11:22 | つながる

使わなかったアンテナが

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気持ちをかたちに、
感謝をかたちに、というふうにいうけれど

これがそうか… えっこういうのも
と思いながらみてました。

(社)日本パッケージデザイン協会創立50周年記念
「祝いのカタチ展」

モノで、あるいはモノをつつむことであらわす祝意。

平面だけのデザインとちがって、
ひとつひとつ、発想が形になっているのを目の当たりにすると
頭のふだん使わないアンテナがビンビンする。

気持ちを伝える相手がすぐそこに、いるんですね。
立体的におっ!と思ってもらいたい、という気持ちが
僕もつくり手なので、来ました。

気持ちをつなぐのに、即物的なものは強い。
これらの形をつきつめていくと…?、どうなるんだろう
象徴、ということも考えました。

ふつう、気持ちをかたちに、
感謝をかたちに、というふうにいうけれど

…と冒頭に戻りますが

そう言いながら、それは形あるモノじゃなかったり
誠意です。とか、うやむやになることが、なんだかあるけど
概念的なものでなく、
カタチがぼんっ!と、あるいはちょこん、と現前するのは気持ちいい。
好みとしては、ひそかにある、というのがいいな と思ってたら
南瓜がボンッ!とあって驚いたり。

こうやってモノをみると、僕らデザイナーの
媒介者としての在り方がよく見えてきます。

何を媒介するか、というと気持ちであったりする。

勉強になった、と思って会場のNHKを出ると、前庭が広くて
すっかり空が、雲に覆われていた。
切羽つまる感じが、なんかする師走の空。
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by ichirographics | 2010-12-14 17:22 | 伝える

2011年カレンダー、完成

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渡辺美香子の色鉛筆画で構成されたカレンダー、
2011年版が出来上がりました。

これは彼女のお客さんからの、カレンダーはないのですか?
という声にお応えして、いままでは手づくりしていたもの。
色調整、用紙を用意して、まずテスト、そして本刷りプリントから折り、
中綴じ用ホッチキスでセンターを狙っての綴じ、…までの工程を
昨年版も、いま記録をみたら150冊以上。
そんなで年末は、じつはもう大変だったのですが、
今年は予約だけで去年のを越えそうだったので、
これはもう限界。家内制手工業から、
通常のオフセット印刷による製造(大げさな…)に踏み切った次第です。

プリントの都合もあって、今まではサイズに限界があったのですが
今回は少し大ぶり、二つ折りで左右280×天地210mm、
開くとA3より幅が少し、スリムなサイズに。

それと小さなことですが今までは、穴あけが無理だった
(位置がずれるとまっすぐ吊れない)ので、やむなく木製ピンチ
(ようするに洗濯バサミです)のかわいいのを近くの
堀江の雑貨店で仕入れてカレンダーに同封してたのですが、
ことしはなんせ「製造」なので、普通に穴があきました。

仕上がりは、…やっぱりきれいです。
前のも、味があってよかったのですが、今回は安定感があります。
データづくりがいいし(と自分をほめる?)。日本の印刷は、やっぱりきれいです。

そんなことで、渡辺美香子の色鉛筆による風景画カレンダー、
今年もいい感じで、出来ました。発売中です。
ご希望のかたは →ウインドミルのカレンダーページへ
http://www.eonet.ne.jp/~windmill-net/w11calr.html
あるいは下記展覧会会場で。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

“2011 Mikako's Small World Calendar”

暮らしの中で楽しく、実用的に使っていただけたら・・・
という思いで制作した、渡辺美香子オリジナルの2011年カレンダーです。
ひと月一作品で13見開き構成、日にちスペースは書き込み可能。

1か月1作品 13見開き 中とじ オールカラー
開いたサイズ ヨコ280×タテ420mm(A3変形) 
税込2,100円  送料無料(メール便発送のみ)

渡辺美香子ネットショップ ウインドミル にて 好評発売中。
http://www.eonet.ne.jp/~windmill-net/index.html
あるいは
●今日12/8からの西宮阪急2階の渡辺美香子展
http://www.hankyu-dept.co.jp/nishinomiya/index.html
●12月13日~24日「あーとスペース夢玄のクリスマス2010」
大阪市中央区釣鐘町1-6-2 06-4790-2626
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/02gal.pak/03gal-tikamiti/03rental-gal/mugen-hp/01mugen.html
等、各展覧会会場でも販売しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

渡辺美香子については↓

渡辺美香子の世界 http://www.eonet.ne.jp/~mikakoworld/
ブログ 色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々 http://ameblo.jp/immk709/
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by ichirographics | 2010-12-08 19:36 | 描く

アートブリッジ展、そして松岡さんのこと

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昨日、早めに片づけて難波から約10分、堺駅へ。
イルミネーションで飾られた大小路(おおしょうじ)を、強風が吹く中
路面電車の軌道をわたり、山之口商店街のギャラリーいろはにに着いた。
「アートブリッジ/バークレー美術家交流展」初日。
オープニングパーティに続々と人が集まってくる。
ひとつひとつ、いろいろな作品を、すべて、じっくり見るには
ほんとに人が一杯の盛況。
せっかくの機会、出品作家やゆかりの人たちとお話を。
具体的な制作、工房のこと、など作品づくりだけでなく今までの来し方、
まあ生活のこと、そして制作することの愉しみ、思い。
作家の、作り出すアートとの深い関係が、たまたまお話できた少しの方からも
うかがえて。そしてご自身の作品を前にプロセスを語ってくれて、
立体は触らせてくれたり。
ここでも聞かれたのはジャンルなんか作ってる側にはない、ということ。
境界のあいだを探る、あるいは境界を壊していくという姿勢。

ぼくについては、ちょっと、聞きたい、と作品の前に引っ張られて説明、
というのを何度か。人によって聞きたいところ、感心のしかたが違うのが
へえ、と思うけど、とにかく興味を持って、みてもらえたのがうれしい。
言葉にしたらそれは、「オッケーよ」とか「ええよええよ」「おしゃれよ」
とかいう、まあ最高の褒め言葉で…というより、オッケーというそれは、
作るものどうしに通じるもの、連帯感のようなものだと感じていた。

とにかくぼくの二つの作品。
価格をつけて、売れる場合にも備えて、画廊にかけられている。
こういうことも、僕のなかでは、今のように大騒ぎすることでなく、
ふつうのことになっていくのか。とにかくここに立った。
どうなるか、どうするか。これから。

* * *

この展覧会の告知直前に、会員の松岡襄さんの訃報が伝えられた。
松岡さんは七宝焼の作家で、僕は去年の暮れ一度だけ、堺の土塔庵で
お会いして話す機会があった。長身で、顔をかがめて話しかけてくれる
笑顔が優しくて、温厚なお人柄が、僕はいっぺんに好きになった。
今回、お会いできると楽しみにしていた。

先週、松岡さんと奥さんの、できあがったばかりの作品集が届けられていて
そのあとがきに、今年2月に肺ガンが見つかったこと、それが
心臓の真うしろで発見が遅れ、余命が月単位で告げられている
状況であることがつづられていた。
奥様も七宝作家で、お互い何十年も「刺激しあい」「まねしないように」
創作意欲をたかめる日々を積み重ねてきたと書かれていたのが心に残る。

会場では、遺作の下に、長躯の松岡襄さんが
明るい日差しを浴びて佇む写真が飾られていた。

知り合いの「濁音」の三人組が演奏に来てくれていて
歓談がつづく中でのアイリッシュの定番やスタンダード曲。
一区切りついて、なにかリクエストを、という彼らに、じゃあ、と
ぼくは松岡さんへの手向けのつもりで、「朧月夜」をリクエストした。
若い彼らの演奏は、のめるくらいのスピードのワルツになったけど
それもまたいいかな、と思った。
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by ichirographics | 2010-12-04 13:06 | 展覧会

ルーヴルの陰影

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先輩が展覧会のチラシを送ってくれていた。それを眺めながら、
でも行く都合がつかないまま、日にちが経っていくうちにどんどん見たくなって
最終日、阪急に乗って京都国際マンガミュージアムへすべりこんだ。

「マンガ・ミーツ・ルーヴル 美術館に迷い込んだ5人の作家たち」

バンド・デジネと呼ばれるフランスのコミック界の潮流をつくっている作家に
ルーヴル美術館が、出版社と共同で、同美術館を題材にした作品の制作を依頼した。
プロジェクトに参加したのがフランス、ベルギーの4人の作家と日本の荒木飛呂彦。

おなじ、ルーヴルを舞台に展開してそれぞれ素晴らしかったのだが
とりわけ良かったのが、まずマチュー。
端正な線に思い切った陰影で表現された空間は魅力的だ。
コマを追ってだんだん深くなっていく闇。

作家ごとに違う展示のされかたで、
リベルジュは左にクロッキー、右に完成画を対置してあって、その
走り書きのアイデアから、最終画までの距離が、その飛躍が、まあすごい。
いったいこの精緻なマチエールはどうやって?と感心する。
セリフが無いコマが連続するページが続いて、それは物語のクライマックスだが、
絵で読ませている。
チラシには腕のような物体(鋼のオートメイルみたいな)が宙を飛ぶ絵が小さく
載っていて、なんだろうと思ってたのが、この作品のサモトラケのニケだった。
見上げた羽根の表現がうつくしかった。

アラキのは「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」。うまいなあ。
イスレールの出品作はフランス革命を背景にしたもので、これは作画の過程を
つまりシャドウをつけたり彩色したりという過程をビデオで見せていた。
これは臨場感があって、しばらくじっと見ていた。かなり、刺激された。描くこと。
この作品はジャン=クロード・カリエールとのコラボとあって、あの、
ブニュエルの晩年というか後期につきあった脚本家のカリエール?
まだ、いまはこんな世界で活躍を続けているんだ、とすこしびっくり。
すごい。作り手の層の厚さも、さすがフランス、すごい。

ミュージアム1階の一室だけの展示だが、やっぱり来てよかった、見応えがあった。
プロジェクトとしても面白い。
マチューの作品のなかに、共に参加しているクレシーの「氷河期」の一場面が
美術館に置かれたタブローとして登場していて、
作家たちが能動的に、このプロジェクトを楽しんでいるのが見えた。

本が欲しい、と思う作家(マチュー)と、
原画が欲しい(リベルジュ)が、僕はあるなあと思った。

実際の本のコーナーがあって、一冊ずつみると、展示でみるのとまた違って
イスレールの本が意外で、濃密な仕上がりは圧倒的で、息をのんだ。

作家のこれまでの本も置いてあって、イスレールのはやはり素敵だった。
マチューのは LE DESSIN と L'ORIGINE を見た。後者は人物がコミックの中に入る
カフカ的な、あるいはポール・オースター的な悪夢が展開されていた。

目一杯刺激を受けて、目一杯まで見ていて時間切れ、
昼すぎ、展示室を出たところで大きな雷鳴。
せっかく来たけど併催のやなせたかし展は見れず、H2Oギャラリーを覗くこともなく
雨の中を地下鉄烏丸御池まで急ぎ、大阪へ向かった。

昨日の、この後の、夕方、アートブリッジ展のことはまた改めて。


…「マンガ・ミーツ・ルーヴル 美術館に迷い込んだ5人の作家たち」は
12/6~12/17、横浜のBankART Studio NYK へ巡回するそうです。
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by ichirographics | 2010-12-04 09:25 |

つながっていく美術展

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展覧会情報がこのところ、続きます。その、今年の最後。

12月3日(金)~15日(水)、
大阪府堺市のギャラリーいろはに で開催される
「アートブリッジ/バークレー美術家交流展」に参加します。

*

「或るグラフィック展」に作ったグラフィックを、
デジタル版画にしようと作業していたところに居合わせ、
試し刷りを見て美術展への出品の声をかけてくれたのが
(社)国際アートブリッジに所属する日本画家のかたでした。

ことし改称、社団法人になった、その国際アートブリッジは、
前身の堺市国際交流美術家連盟として12年余り、
美術家間の国際交流を続けてこられた団体です。

油絵、水彩画、日本画、写真、立体では彫刻、陶芸、など
参加作家が活躍されているのはさまざまなジャンル。
色鉛筆画の妻も、会員のひとりです。
堺市の姉妹都市であるカリフォルニア州バークレーを本拠とする
米国の美術家達が今回、作品参加されます。

だそうです。僕はまだよく知らないので
どんな展覧会になるのかな、楽しみにしています。

ことしは初めてのことばかりで、
今回グラフィックデザイン以外の世界の美術展ですが
あまりそういうジャンルを考えず、中途半端な行き方にならないよう
しっかり初体験しようと思います。

*

今回出品するのは「或るグラフィック展」に出品した
僕のnature/cultureシリーズの「道」と「花」の2点。
そのピエゾグラフ版画ヴァージョンです。

このnature/cultureはもともと、「或るグラフィック展」のきっかけとなった
JAGDAイントラネット内の「JAGDA Illustration Exhibition on the web」
のための作品づくりで浮かんだコンセプト。
それは「或るグラフィック展」のための作品として展示され
また、このコンセプトは、京懐石「和光菴」のポスターとしても実際の形になり
(それはちょうど今週BODY WORK展に出品)
今回はデジタル版画、と、メディアはちがってもアイデアの核のところが
このところ、つながっています。

*

もしご興味があれば、もしお近くに来られたら、ぜひ、お立ち寄りください。

ギャラリーいろはにのある山之口商店街は、いわゆる旧堺市内(中世、
自治都市として栄えた時代、周囲に濠をめぐらせた、その内側の市街。
ちなみに現在、濠の西側は阪神高速で埋め立てられています。)にあって
商店街は正直いま寂しいのですが、
周辺には刃物、線香など伝統のお店、老舗の和菓子店なんかがあって、そうそう
チンチン電車も乗れますし、地図であらかじめ下調べして来られると
良い散策になりますよ。
僕は妻と、まず初日の3日(金)にギャラリーに行く予定です。

・・・・・・・・・・

「アートブリッジ/バークレー美術家交流展」
12月3日(金)~15日(水)
11:00~18:00(最終日17:00迄) 木曜休廊

[会場]ギャラリーいろはに
〒590-0953 堺市堺区甲斐町東1丁目2-29
TEL072-232-1682
http://www.tcn.zaq.ne.jp/art/irohani/

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by ichirographics | 2010-12-01 16:36 | つながる