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秋の京都、「或るグラフィック展」に参加します

僕が属している日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)のメンバーが
京都でイラストとグラフィック作品の展覧会をすることになりました。
「或るグラフィック展」。僕も参加します。

僕はいままで、作ったポスターを他の人達と一緒に展示することはあっても
ちゃんとした画廊を借りて、広告とかじゃないものを展示するのは初めてです。

広告とかじゃないもの、さて何でしょう?自分でも実は、ジャンルが分からない、
「culture」というテーマのもと、発想した(いま仕上げ中の)グラフィック作品。
依頼された仕事、ではない、日常とは違うタイプの制作ですが、これがスリリング。
やったことがないことは、面白いです。

そんな、全国から総勢31名のデザイナーが参加する展覧会。
秋の京都、散策のついでにぜひ、お気軽にお越しください。

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JAGDA Intranet Illustration group Exhibition
「或るグラフィック展」

2010年11月2日(火)~11月14日(日)(月曜休)
12:00~19:00(最終日17時まで)
京都・富小路三条 GALERIE H2O  http://www.eaudesign.com/h2o/
京都市中京区富小路通三条上ル福長町109
電話:075-213-3783

或る地方の、或る人達の、
或るジャンルのグラフィックが、一つのギャラリーに集まる。

ギャラリー内の壁面を一人H2000mm×W500mmの間隔で区切り、
その中をそれぞれの作品やイメージで自由に展示します。
全国から総勢31名のJAGDA会員による展覧会です。
ご高覧いただければ幸いです。

レセプション:11月6日(土)17時~19時
展覧会の出品者だけではなく、ご友人お知り合い、どなたでも、
ご自由に参加できます。

●参加者(カッコ内は所属地区)(敬称略)
小田啓介(北海道道央)、畑江俊明(北海道道央)、川本真也(北海道道央)、佐藤正人(北海道道央)、相馬茂(青森)、高橋雄一郎(宮城)、櫻井美奈子(東京)、村上実(東京)、瀧石ゆみ(東京)、柏木陽子(東京)、桑原雅子(東京)、中野キミオ(愛知)、アマヤギドウジュン(石川)、中尾博(京都)、関清子(京都)、松村由紀(京都)、松村聡(京都)、カズ・オオモリ(大阪)、渡辺一郎(大阪)、田渕健一(大阪)、砂川博茂(大阪)、橋本和明(兵庫)、吉岡律子(香川)、金子ともこ(福岡)、大田黒昭彦(熊本)、内野美和(長崎)、廣瀬一男(長崎)、本田明日華(長崎)、中村圭太(長崎)、小宮龍介(長崎)、中川香菜(長崎)

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僕がギャラリーに行くのはレセプションのある11/6(土)と、
最終日11/14(日)の予定です。
皆様のお越しを、お待ちしております。
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by ichirographics | 2010-10-26 20:05 | 展覧会

手の作業

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久々にアナログ作業。
どこにはどれがいいかな 道具を試しながら。
この中で一番久しぶりのガラス棒は …えっ 30年以上ぶり

来月初、京都のグループ展のための仕上げ。
苦戦? いや、善戦中…

「或るグラフィック展」、また追って詳細を書きます。
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by ichirographics | 2010-10-24 12:06 | 視覚

いま、グラフィス。

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僕の作品が掲載された“Graphis Design Annual 2011”。
(掲載・授賞については7月、ここに書きました。)
先月事務所に届いたのを、そのときおそるおそる、ぱらぱら、見ただけで
こんどゆっくり見よう、と思って、すごく気になったまま、やっと
今日、はじめてじっくり読みました。

グラフィスはスイス発祥のデザイン誌で、
1944年にチューリッヒで創刊されて以来、世界のグラフィック・デザインの
指標となる作品を紹介してきました。
雑誌としてのグラフィスは終刊、本社は米国NYに移転していますが、
雑誌と並行して、デザイン、アドバタイジング、写真、ポスター、といった
各ジャンルごとの大判の年鑑を、いまも発行しています。
いまGraphis あるいはグラフィスで検索すると、
全然べつのサイトが出てきてびっくり、時代だなあ、と思うのですが、
僕たち同年代とそれ以上の年代のデザイナーには、このGraphisと、
あとCA(Communication Arts)などを見て育った人が多いと思います。
夏に会ったことを書いた、ラルフ・シュライフォーゲルも、たしか
Graphisの表紙を手がけています。

2011版。冒頭に、イン・メモリアムとして物故会員の名が挙げられていて、
そこに、僕がぼんやりイラストレーターを志していた20才の頃
マーク・イングリッシュと並んで憧れていた、バーニー・フックスの名を見つけて
思うものがありました。

掲載作品を、順に見ていくと、アニュアル・レポート、本、ブランディング…と
まだ最初のほうの頁で、掌に汗がにじんでくるのを感じました。
ビジュアル、タイポグラフィ。表現のレベルの高さがだんだん、
ひしひしと聳え立つようにやってきて、身震いするほどです。
そこに、同じ場所に、僕がいることへの、畏れを、感じました。
日頃、何かにつけ、びびっても仕方ない、と自分に言い聞かせてるのとは
…いや、同じことでしょうか。選ばれた事実はしっかり、受け止めないと。

とにかく、美しい。デザインが、表現されたことばとして、強い。
全体として感じるのは、歴史を背後に控えたデザインの豊かさです。
(ちなみにプラチナ・ゴールド両賞の授賞者の地域分布リストをみると、
アメリカ合衆国中心の、ちょうど野球のようなフィールドです。)

僕の今回の作品は「もうひとつの日本」のテーマのもと、
単一性、と思いがちな日本文化の背景には、他の、アジアの文化の多様性がある…
という発想を表現したポスター。そのテーマによるのかもしれませんが
こうやって掲載頁をみると、思いっきり日本、アジア!となることに
あらためて自分の拠りどころ、ルーツを認識させられます。

そしてあらためて周りを、というのはこの本の前後をみて、ですが
ほんとうに思うのは、
想像力だけで、どこまでいけるだろうか ということです。
僕の持っているのは、それだけなのです。


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プラチナ賞を受賞したポスターはこちら、Graphisサイトに、まだ、掲載されています。
赤いお椀です。
http://www.graphis.com/latest/winners/annuals/design/?book=53

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by ichirographics | 2010-10-19 17:19 |

いただきもの

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いっぱいの、季節の果物をいただいた。
箱からとりだして食卓に置くと、
娘が、なんか静物画描くみたいね
ほんまやね 秋やね
それでしばらくこうやって眺めていたが
きれいね とか言って
でも朝食を並べるスペースがなく
いつまでもこうやって
隙間にものを置いて食べるわけにもいかず
ひとときの鑑賞は終えて片付けたのでした。
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by ichirographics | 2010-10-18 08:57 | 視覚

濡れて、あざやかに

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今日は家でいろいろ。
ふたつめの仕事は、子供会の資源ゴミを出すこと。
段ボールも、紙箱も、雑誌も、新聞紙の束も、雨に打たれて。

昨日までのバタバタを一旦区切って
落差を感じながら別リズムに。 ちょっとお疲れ、ちょっと新鮮の朝。
遠くから太鼓がきこえる。今日はだんじり祭り。
どしゃ降り。秋の雨だ。


雨の日の落葉はどうしてこんなに鮮やかなんだろう。
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by ichirographics | 2010-10-09 12:01 | 視覚

古本市

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秋晴れの午後。打合せの帰り、四天王寺の古本市を覗いた。
テントの数はどのくらいだろう、関西圏の古書店が集まる
とにかく大規模な市。
古い(あたりまえか)本、本、本…
これはたまらない。けど今日は、
あとの予定があってさっさと戻らないといけない。
と分かってて来るかなあ。
うう、これは二時間は欲しい…

20分だけ、と決めて、概観する。探しにかかる、じゃなく。
何か出合い頭を期待したけど、出合わず 何冊かぱらぱら、
絵葉書や版画、など(古い薬袋数種詰め合わせ3,000円…とか)見て
名残惜しいけど、会場を後に。

東京から出張で来ていた文筆家の先輩に
昨夜会ったとき、教えてあげたらよかったなあ。
今日京都から帰るって言ってたけど、携帯もたない人だものなあ。
時間きつくても、都合つけて古本市行き、きっと悩むだろうなあ。

…とそんなことを考えていた帰り、
天王寺駅へ向かう参道の、昆布屋さんの店先で
お姉さんにおやつ昆布の試食品をもらった。
甘味と塩気、それとゆずの味わいが、おいしい。得した気分。


秋の大古本祭 四天王寺境内で、今日から10月11日まで。最終日は4時終了。
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by ichirographics | 2010-10-08 18:08 |

キンモクセイ

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こんな小さな粒のような花が

あたり一帯をひたす

一年にいちど

匂いに呼び起される 思いがある
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by ichirographics | 2010-10-06 12:09 | 記憶

インク壺から

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「マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者」
(リチャード・フライシャー著、田栗美奈子訳 作品社)という本を読んだ。
風刺漫画家としてスタート、
1920~30年代にかけヒットを連発してアニメーションを革新していった、
しかしその業績はウォルト・ディズニーの栄光の陰にかすみ、さらに
大手パラマウント社にほぼ息の根を止められた、マックス・フライシャーの伝記。
マックスには作品だけじゃなく、必要から生まれたいろんな発明もあって、
それがアニメーションを制作する装置(ロトスコープ、1915年頃)だったり、
サイレント末期には、今うたう歌詞の上をはねるバウンシング・ボールだったり。
さらに白黒からカラーに、という時代を切り抜けて…
読んでいると、メディアがきりなく新しくなっていく今の状況と重ねてしまう。
MacOS9.2はもう古いとかどころじゃない、すごく昔の話なんだけど。

前書きで「アニメーション界における無名の英雄」と書かれてしまっているが
それはディズニーと対比してのことなのだが、マックス・フライシャーは
ベティ・ブープを生み出し、ポパイのアニメ化を手掛けたことなどで、
とても無名とはいえない。
でもどこか異端のような、とにかくもう昔々に本流からは消えた、というイメージを
ぼくは勝手にもっていて、それが、この本を読むとまず異端ではぜんぜんなくて、
大手の思惑で消えさせられたに近い事情があったことを知った。
知った、といえば
ぼくはカバーの書名と、著者名を一緒に目にして、はあ!…フライシャー。
「トラ・トラ・トラ!」の米側監督は、ベティさんの作者の息子だったんだ!と
はじめてふたつのフライシャーが結びついたのでした。

そのリチャードがディズニーから呼ばれて会いに行く場面が書かれていて、
ここは敵の陣地だ、と「ミッキーマウス通り」を抜けるくだりはちょっと胸を打つ。
ちなみにそれは「海底二万哩」の監督依頼なのだった。

絶頂にあったマックスが徐々に不運にみまわれ名声も収入も失っていくのは
ぼくは巨万の富を稼ぎ出したことなんかないけど、まあ大変だなあと思う。
でもその要因である権利や契約の、不可解な成行きの肝心なところについては
「海底二万哩」「ミクロの決死圏」の映画監督らしく、割とあっさり、
突き詰めず書かれている。あるいは家族のことだからかかもしれない。
こんなことが親父の人生にあったよ、こんなこともあるんだよ、という感じで。

ポパイはぼくの子供の頃、日曜夕方のお楽しみだったので馴染み深いが、
ベティ・ブープはさすがに昔すぎて、実体験とは結びついてない。
本にはベティが、次第に肌の露出を減らされ、人気を失ったことが書かれていた。
でも1929年生まれのぼくの母は、「ベティさん」の絵を、いまでも上手く描く。
少女時代におぼえたものが、身体に入っているのだ。

マックスが最初につくったアニメーション「インク壺から (Out of the Inkwell)」シリーズ
(wikipediaでみると1918-1929年の11年間に130いくつある)の、
実写と融合して活躍するという「道化師ココ」を、ぼくはまだ見たことがない。
今ならDVDで見れるのだろう。見たい。

・・・と思っていたところ、

YouTubeで、見れた。道化師ココ、あるいは Out of the Inkwell で、いくつか。

すごいわ、これは。
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by ichirographics | 2010-10-02 13:13 |