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あと二日

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読書感想文が書き終わらなくて、学校が始まってもまだ書いてて
文字量がどんどん増えて 原稿用紙では足りなくなって
5ミリ升のグラフ用紙に書き継いで
期限はとうにすぎた、9月の半ば過ぎにやっと仕上がって、提出したら
「こんな生徒がいます。がんばって課題に応えて、わたしはうれしい」と
先生は、僕の、遅れた原稿を、学年中にみせて廻られたのだった。

変な子だ、とも、締切すぎたからだめだとも、言われなかったな
でもまあへんな高校生だったなあ。

…と、ふとよみがえる、何十年か前の夏休みの終わりの記憶。

グラフィック展締切まであと二日。 ふう。
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by ichirographics | 2010-08-30 12:02 | 記憶

夏に

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へんにせわしなくしてしまっていたので
しばらく郊外の、家のまわりで過ごしてませんでした。
朝出勤してしまうと当然帰るのは夜。
自分の住んでいる土地を見ないまま
地元の季節の変化を感じないままで来てしまう。

明日は篭って仕事なので、今日は夕方すこし一息つきたくなって
(というか、へばってしまったのです)
近くのある場所が、いまどんな風なのか見たいと急に思い立ち
そこを見るためだけに、少し出かけました。

次に休みがとれるとしたら一週間後か だめならその次の週
その頃はもう 夏が行ってしまう と思って。

夏はまだあった。変わっていく途中の段階の夏。
空気はずいぶん爽やかで、すこし秋が入り込んだ夏。
夕方の少しの時間だけど、必要でした。少し人間に戻った…。

と、すっかり休日してしまって。宿題は持ち越し…
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by ichirographics | 2010-08-28 22:23 | 身体感覚

照明された夜

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あれは80年代の終わり頃か
高校の先輩と仕事帰り、都市論の講座に通ったことがあった。
パリなどヨーロッパでは水路、車路などインフラは地中に埋設して
あくまで人が、暮らしやすい都市づくりを歴史的にもしてきました、と。

で、大阪は、頭上の隙間を縫うように高架が走り
サインもディスプレイもえげつなく すでに救いようがないくらい毒々しく
それで、これは根本的なセンスの問題で、救う手だても
行く末を案じる値打ちも、ない、と。
大阪はそういう、近代都市らしい美観への努力など放棄して
自ら行き着くところまで、ありえない姿に向けて、極致まで行くしかないです。
そう、パネラーの教授が断定していたなあ

・・・そんなことを、終電めざして歩きながら、思い出していました。
あれから本当に、あの教授の断定したとおりの道を、行っていないか?
だいたい夜空がどうしてこんなに、明るいんだ?

ブレードランナーだったら、ここへぬっと飛行船が出て、外宇宙へ誘うところだ。
あれは確か2019年の話だっけ。もうすぐじゃない。
映画が先を行くのか、大阪がすでに抜いているのか。・・・

こんな時間に日記を。興奮気味で頭がクリアなんです。
ひとつ、抜け出したので、やっとかかれるのが、うれしい。
今からでも遅くないかな。グラフィック展に作品を…31日までに。
なんてギリギリだ。
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by ichirographics | 2010-08-28 02:33 | 空間

英語版ホームページ

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僕の事務所サイトの英語版を、先ほどアップロード、
日本語サイトからのリンクをつけて公開となりました。

最近必要を感じていて、仕事の合間を見ながらの内容まとめ作業でしたが
なんとか8月中にアップ! 
自分のことが後回しになる僕にしてはまずまず
気になってた夏休みの宿題をひとつ仕上げ、ヤッタの気分です。

Welcome to ICHIRO WATANABE GRAPHICS

簡素なかたちですが、わかりやすい要約的な紹介になったかなと。
ビジュアル・アイデンティティ、マーク・ロゴタイプ、
グラフィックデザインのご用命に、どうぞぜひご覧になってください。
・・・と、日本語のブログに書くのもどうなのかと? うーん いやいや
なにがどんな展開を見るかはわからない、興味惹かれたら、覗いてみてください。

ともあれ、English Version 完成。
で夏休みの宿題。 まだ残ってるのです。
あせらず。 がんばろー!
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by ichirographics | 2010-08-26 21:29 | 伝える

幻想の牢獄:夏の妄想

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大階段から降りてくる人と地下から上がってくる人、通りから入って
エスカレーターへ向かう人の流れがぶつかりあう交点に、
ちょうどいまの時期は壁面からミストが噴き出す。

建築中からすごく気になっていたのだけれど
暑さでぼうっとした頭でここに入ると、目くらましのような感じにとらわれる。
それは、だれか別人の頭の中にいる感覚。
別人とはイタリアの画家ピラネージ(1720-1778)。
この空間は、ピラネージがくりかえし描いた
牢獄の空間と酷似したパースペクティブを持っているのだ。

ピーク時には上下水平、別方向の流れが混然と交差する。
空中通路が頭上を貫く。垂直に立ち上がるベクトルは、しかし天面で阻まれる。
吹き抜けではない。駅ビル内部の、閉ざされた空間だ。

別人の頭の中にいる感覚
…といえばフィリップ・K・ディックのSFの中核だが、
ピラネージのイメージした牢獄の透視図は、百年、二百年の時を越えて
フリッツ・ラングの映画「メトロポリス」(1926)や、ディック原作の
「ブレードランナー」(1982)まで通底した閉所恐怖症的な空間を見透している。

新しい駅舎の建築家が何を意識したかは不明だが、その意図にかかわらず
ここにもピラネージの想像=創造したイメージが、圧倒的な力で、生きている。

・・・・・・・・

あくまで妄想です。すべて暑さで僕の脳内回路がショートして生まれた連想です。

ここは南海難波駅北口大階段、僕の通勤路。
この角度から駅に入ると、僕の妄想の力は強くなる。
僕らは未だに18世紀の画家の強迫観念の中にいる、という。



Giovanni Battista Piranesi
参考:

1.マルグリット・ユルスナール著/多田智満子訳「ピラネージの黒い脳髄」(白水社)
あるいは
2.ピラネージ画像データベース Opere di Giovanni Battista Piranesi
(UT-PICURE(東京大学大学院人文社会系研究科 COE象形文化研究拠点))
8巻31葉へのリンクは
http://www.picure.l.u-tokyo.ac.jp:8080/FMPro?-db=sougouwebcp.fp5&-format=%2fdetail%5fcdml%5fj.html&-sortfield=image%5fid&-op=eq&volume=8&-max=1&-skip=45&-token.0=25&-find=
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by ichirographics | 2010-08-24 16:40 | 照応

戻れない

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最高気温36度と暑さは続いているけど、8月は後半に。
盆過ぎというのは、真夏が過ぎたのか。
夏にはいくつか段階があって、それはラチェットレンチを回すみたいに
一段、一段進んで行って逆方向へは戻れない。そんな感じだ。
そのせいで、半月どころか一週間前が遠くの陽炎のようにぼんやりして。

この夏は、暑さのなかを、思えば、目がくらくらするようなことで
いろいろと、狭い範囲をあちこち動き続けた。
ぼく自身は特にいまは大丈夫だけど、近しい人が、倒れることが続いた。
そんななかで母親は緊急に入院、しかし三泊で回復、退院できたのは
まだ課題がのこっているけれど、良かったこと。

課題といえば、小四の息子はけさ、作品展の図画工作と、
夏休み新聞の課題があることを「発見」した。
ぼくはきのう、今月末が提出期限の展覧会に参加の手をあげた。どうしよう。
10日以上ある…大丈夫、ふたりとも、何とかなる?
高校生の娘は今日から通常の授業がはじまった。
新しい段階がやってきた。

でもいま

数日休んだだけなのに 実のところ
日常復帰するには 感覚がおかしい
このまま戻ってこれないかもしれません。
でもひょっとして 日常の感覚がへんで、
炎天下動きまわって、日差しに喘いでる夏の今の感覚が
生物として本来なのかも。

夏は続く。
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by ichirographics | 2010-08-19 15:28 | 身体感覚

のびる

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ぼくらが普通にみている三次元の姿よりも
陽の光が植物を照射して平面につくりだす影のほうが
太陽に向かってのびていく生命の
ほんとうのたたずまいをみせていないか

ひそかな息づかいがきこえる
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by ichirographics | 2010-08-17 13:10 |

ロータス効果

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娘と長居植物園へ。開園すぐからお昼まで2時間とちょっと、
曇りで日差しはほどよくきつくなく、広い園内をめぐるのはいい体験でした。
ヒョウタンやヘチマやカボチャが沢山ぶらさがるトンネル、水辺の植物群、
第三紀植物群の古代の林、竹・笹、それからハーブの間を歩くと、暑いのは暑いけど
でもだんだんリラックスしていくのがわかります。
サルスベリのピンクがいま、とても美しいです。
思いがけず白、赤のフヨウを目前にして、この花を夏芙蓉としてよく書いた、
好きだった作家中上健次のことを思って、胸をつかれるようでした。

・・・・・・・・

大きなハスの葉っぱに円い水滴が乗っているのはよく見るのですが、
ロータス効果というその現象の説明が池畔にあって、なんだか心に残りました。
いわく、ハスの葉には濡れることがない特性・自浄性があって、表面に落ちた水は
水銀のように丸まった水滴となり、泥や小さい虫をからめて転がり落ちる。
汚れを撥いてしまうこの現象を、ロータス効果という。
…大体そんなようなことでした。

なぜ心に残ったかというと
虫が水滴に絡めとられるところを、まだ見たことがなくて
そのイメージを、虫側から、想像してしまったのでした…。
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by ichirographics | 2010-08-14 19:09 | 視覚

四天王寺へ

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打合せの帰り、久しぶりに四天王寺さんの境内を歩く。
台風の雨が去って微風が吹く曇り空の下、
参詣の人々が供養のロウソクを求め、経木に戒名をしたためる。
中心の伽藍を覗くと、夕方からの万灯供養の準備がととのえられている。
お盆。

ここから天王寺までゆるやかな坂をおりて、JRに乗って…というのは
あまりにのんびり生活感たっぷりで、仕事の感覚が抜けてしまい
おまけに時間を食うので、事務所に戻る場合には不向きなコースなんだけど
このまさに生活感ある遠回りが、時々、今はちょっと、必要…。

いろんな大切なこと、大切なひとに思いをはせよう。
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by ichirographics | 2010-08-12 17:54 | つながる

ふえた

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今日はまだふつうに仕事。朝はまだ晴れて、湿気のすくない風が涼しかった。
すこし風が出て、雲がゆっくり流れはじめて。台風が近づいている。

masayanからお礼状。うれしい。
masayanがふえてきた。
これは虫メガネで見ると、また楽しいことを発見。

これにお礼状を出したら変なのかな。
どうしようかな。
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by ichirographics | 2010-08-11 17:11 | つながる