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芳精堂、伝統のかたち

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天保三年創業、芳精堂の懸垂幕を新しくデザインしました。

僕が子どもの頃は祖父と祖母が経営する結納・人形の芳精堂。
笹竜胆の紋が掲げられた店の間の奥では
何人もの職人さんが曲げ物の木工作業をしていて、
二階に上がってもヒノキの匂いが漂っていました。
叔父叔母たちが守った家業を、
その息子の代、僕の二まわり年下の従弟が引き継いで、
改革しようとがんばっています。

芳精堂ホームページでは
「天保参年(1832年)創業以来、
曲げ物を継承してきた、江戸期から存続するものとしては
大阪で唯一、現存するお店です・・・
伝統のかたちに
あらたな良いものも取り入れながら
心のこもった製品づくりに
日々精進しています。」
というふうに書きました。

看板だとかを叔父に頼まれ始めたのは僕が美術学校を出た頃だから、
少しずつ、長い年月にわたってすすむ、
とても息の長いブランディング・デザインの仕事です。

ひな人形や五月人形のセット、節句の飾り。
従弟が打ち出し、叔父が仕上げるかたちは
伝統を踏まえたうえで、斬新です。

芳精堂サイト http://www.houseido.com

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by ichirographics | 2017-06-15 11:55 | 伝える

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