おいしい讃岐弁

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昨日、堺筋本町へ打合せに行ったので、そのあと新日本印刷のギャラリーへ
「藤本誠/讃岐の方言グラフィックデザイン展」を見に行ってきました。

讃岐弁をモチーフにしたB1サイズの「グラフィックアート」約30点は
ユーモアたっぷり、アイデアに満ちていて、作者の藤本さんの、
柔軟な発想と、そして旺盛な制作力に驚かされます。壮観です。

それが、すてきだったのが、ギャラリーの入口で記帳すると
営業部のかたが声をかけてくださって、ぼくが作品を見て歩くのに、
そのあとずっと、ついてくださったこと。

新日本印刷さんは本社が高松市、その方ももちろん香川のかたで、
方言をひとつ、ひとつ、解説!してくださって。それも
この作者の藤本さんは、香川の西側で、その方は東寄り。
「これは言うかなあ」「これは、言います!」と、
地域によって微妙に、ときにははっきり違いがあることから、

年代によって使わなくなっていることばがあること。
大阪の立ち飲みで、たまたま隣り合わせた人が洩らした「むつごい」
(=こってりした油こい味)がまぎれもない讃岐弁だったこと。
あるいは、ご自身が子供の頃よく使ったことば。
これは、こんな風につかいます、と実際のやりとりを聞かせてくださって。
お話を聞いていると、目の前のビジュアルの背景にある状況が浮かびます。

おそらく会場にはほかに一組のお客さんがおられただけで、たまたま
応対していただける余裕があったのだと思います。ラッキーでした!
美術館の音声ガイドよりも、何よりも、
生きたことばで説明していただいて、なんて贅沢な体験。…とは
あとで出てから思ったことですが、

人が喋ってこそ、のことば。
方言は人だなあ。

と、
そんなことを、しみじみ、実感したことでした。
本当に、ありがたく思いました。
とても楽しい時間を過ごさせていただきました。


ちなみに、ぼくがとても印象に残ったことばは

ひにしる
ちみきる

それぞれ、つねる、つみとる、という意味。
この微妙な、指先の感覚の表現が、すてきでした。
気に入った讃岐ことばです。



会場で、きれいな20ページの展覧会パンフレットと、
楽しい「讃岐弁100問検定試験」をいただきました。
写真はそれをけさ撮ったものです。

* * *


讃岐の方言を料理する
藤本誠/讃岐の方言グラフィックデザイン展

2月21日(月)~26日(土)
11:00~19:00

541-0056 
大阪市中央区久太郎町1-9-2
新日本印刷株式会社大阪支店
SNPクリエイトタワー 8Fギャラリー
06-6262-6555
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by ichirographics | 2011-02-24 11:51 | 展覧会

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